厩橋旧交番前 |
2019-02-03 Sun 23:05
この頃はかなり遠くでも
平気で自転車を漕いで出かけますが、 墨田区横川まで行くのは初めて。 湯島、御徒町、と春日通りをずっとまっすぐ、 隅田川に架かる厩橋を渡ってしばらく行って、 本所の交差点で目に付いた彫刻。 ![]() 彫刻作品は裸体が多いですから、 このストールと羽織りものは、 寒空の下の姿を憐れんで どなたか着せかけたものでしょうか。 このところ本当に冷えますものね。 ![]() あとで調べてみたら、 これは墨田区まちかどアートのひとつで、 「道」という作品でした。 作者:雨宮 敬子 設置場所:本所一丁目・二丁目交差点(本所一丁目25番) 設置年度:平成4年度 ![]() 彫刻の顔と向かい合うように建っているのは 「厩橋地域安全センター」。 昭和3(1928)年建造の元・厩橋交番で、 平成19(2007)年4月からこの名に変わったそうです。 ![]() 戦前のこういう交番建築は、 角に丸みがあって可愛らしいですね。 昔から好きな「神田猿楽町町会詰所」と、 角の丸みが似ているなあ。 こちらの方が二階建てでちょっと大きいけれど。 この建物は大正5(1916)年に 猿楽町駐在所として建設されたものです。 いまだにドラマや映画で、 交番として登場することもありますね。 ![]() スポンサーサイト
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お茶請けカフェ |
2019-01-19 Sat 00:11
12月から始まったゆうどの「お茶請けカフェ」イベント。
先月は伺えなかったので、 今回仕事帰りにお味見。 ![]() 前からお馴染みの玄関先の猪たち。 棕櫚の皮が獣の毛並みっぽくて、 素朴ながら良い感じ。 今年は干支の動物として 存在感が増していますね。 ![]() さて、1月のお品書きは。 ![]() プレート) ・栗のレモンシュガー和え ・大根、人参、蕪のぬか漬け ・豆腐とビーツのピクルス ・ほうれん草 ・羅臼昆布エゴマ佃煮 ・とうふのミニプリン風 黒ごまジンジャーアップル ・生姜糖(すだき糖) ・天然酵母の丸パン 汁物) ・香味冬野菜の味噌汁 飲み物) ・野草茶(桑の葉、よもぎ、どくだみ、赤紫蘇) ・ゆうどのお水 ![]() こっくりと身体に染みいるような食べ物を。 すこしずつ、ゆっくり噛みしめる幸せ。 暖まりますねぇ。 味見させていただいた りんごジャムや柿のチャツネなども、 深味があって良いお味。 ![]() 素敵な今年のゆうど始めとなりました。 来月のお茶請けカフェは 2月22日(金)・23日(土)正午~夜7時だそうです。 ![]() |
骨董市と昭和のくらしまわり展 |
2019-01-14 Mon 00:17
東京ビックサイトで半年ごとに開かれる
骨董ジャンボリー。 毎回、会場入り口付近で テーマを絞った小物展示があるのですが、 今回は「子供茶碗と昭和のくらしまわり」展。 ![]() 子ども茶碗ってみんな可愛らしいですねぇ。 描かれるものは時代を映しますけど。 ![]() このあたりは主に男の子の下駄。 デザインは自由で楽しいものばかり。 子どもへの愛を感じます。 下の段のアルミのお弁当箱、 なつかしい! 軽くてちょうど良い大きさなんですよね。 ![]() 今回の展示の目玉となっているのは、 かつて一世を風靡した「だっこちゃん」人形のモチーフ。 1960年(昭和35年)に発売されたビニール人形です。 ![]() バッグの模様にも。 ![]() 着物の柄にまで。 ![]() 帯留めはベティさんですね。 お茶目で可愛い組み合わせ。 ![]() お洒落な母子(?)の後姿。 男の子の背負ったランドセルの背には 野球少年の雄姿が。 ![]() 女の子のランドセルには 愛らしいこけし人形。 ![]() やや、柳行李のような感じの ランドセルもあったんですね。 鼈甲のように見える セルロイドの水筒もかっこいい! ![]() 羽子板遊びは女の子が主体だから、 可愛い女の子やお姫様の絵が多かった気がしますが、 鉄腕アトムや野球少年が描かれたものも あったんですねぇ。 ![]() クレヨンの箱は色とりどり。 ここにもアトムが! 鉄腕アトム大人気。 ![]() この絵具は、チューブ型以前のものですね。 まるで岩絵具のよう。 粉末状のものを溶いて使ったのでしょうか。 ![]() この男児着物の柄は、 日露戦争の戦勝記念でしょうか。 軍服と提灯行列。 暮らしの中の道具も衣服も、 時代を色濃く映すものだなあ、と しみじみ思いました。 ![]() |
迦陵頻(かりょうびん)と胡蝶(こちょう) |
2019-01-05 Sat 23:36
東京国際フォーラムロビーで行われている
「即位・儀式の美/平安王朝文化絵巻」展へ。 こういう古式ゆかしい衣装やお道具が 目の当たりに観られるのはありがたいです。 昨年も夢中になって写真を撮りましたっけ。 ![]() 源氏物語の再現や、儀式の際の正装など、 昨年と同様のものも多く目にしましたが、 今回新しく目に留まったのは、 二つの舞楽の衣装。 ともに童(わらわ)舞で、 4人の童子が舞うもの ひとつは「迦陵頻(かりょうびん)」 ![]() 天竺(インド)の祇園精舎の供養の日に飛んできた 迦陵頻伽の姿をうつしたものとされています。 「迦陵頻伽(かりょうびんが)」とは、極楽浄土に住み、 頭が人間、体が鳥の姿をした生き物で、 美しい声で歌をうたうのだとか。 そのため舞手は鳥の羽を背に負い、 手には銅拍子という打楽器を持ち、 これを打ってその鳴き声を表現するとのこと。 唐楽(中国から伝来した音楽)に分類され、 装束は赤(唐楽の色)。 もう一つは「胡蝶(こちょう)」。 「迦陵頻」とは番舞(つがい)。 ![]() 高麗(こま)楽(朝鮮半島から伝わった音楽) に分類されているものの、 実際は日本でつくられた曲とか。 装束は緑(高麗楽の色)。 赤の衣装の迦陵頻と、 綺麗な対になっていますね。 平安時代の延喜6年(906年)8月、 宇多法皇の童相撲(すまい)御覧の際に、 藤原忠房が音楽を、 敦実(あつざね)親王が舞を作ったとされているとか。 舞手は蝶の羽を負い、 手には山吹を持って舞います。 二つながらなんと愛らしいこと。 いつか実際に舞うところを見てみたいものです。 |
博物館に初もうで2019 |
2019-01-03 Thu 23:42
年初めの恒例行事のひとつ、
東京国立博物館の「博物館に初もうで」。 ![]() 今年も本館前で和太鼓(湯島天神白梅太鼓)のイベントが。 雲一つない晴天のもと、 初春に相応しい清々しさ。 ![]() 階段上の生け花は、 池坊・蔵重伸氏の手になるもの。 ![]() 今年の干支は亥(いのしし)。 岸連山筆の「猪図」は、 まさに猪突猛進の野性味あふれる作品。 ![]() 源頼朝が多くの御家人を集め、 富士の裾野で催した壮大な巻狩の図。 新田四郎忠常がこの辺りの主といわれる 大きな猪に飛び乗って、 これを仕留める様子も描かれています。 ![]() 仏教の守護神・摩利支天(まりしてん)さまは、 猪に乗るとされています。 そういえば京都の建仁寺塔頭・禅居庵には 対になった「あ・うん」の狛亥が 祀られていましたね。 ![]() ヒンドゥー教のヴィシュヌ神は、さまざまに化身しますが、 その第3のアヴァターラ(化身)は、 猪の姿をしたヴァラーハ(Varāha)。 干支の動物についてさまざまな知識を得ながら、 ゆるりと見て回るのは、毎年楽しみ。 ![]() 他の部屋も新春らしい作品が 並べられています。 東京・高林寺蔵の「紅白梅図屏風」は、 ぱあっと華やかで素敵。 ![]() 鈴木其一筆の「猩々舞図 」。 鮮やかな猩々緋に 差し色の藍、緑、白が映えますね。 ![]() 小林永濯筆の「美人愛猫 」。 ![]() 明治時代の作品ですが、 女性たちの風俗は ゆったりとした元禄風でしょうか。 抱え上げられた子猫の顔は見せず、 女性の顔の微笑みで、 その愛らしさを感じさせる心憎さ。 心なごむ素敵な作品でした。 ![]() |