FC2ブログ

ふみ函

変わりゆく渋谷・その3

たまたま近くを通ったら、
渋谷川周辺が様変わり。


渋谷川



そうか、少し前に完成した渋谷ストリームに併せて、
この細々と命を保っていた川も、
整備されたんですね。


渋谷川2


2階通路にはかつての東急東横線の、
かまぼこ屋根とめがね型の側壁が
再現されたようなかたちが。


渋谷ストリーム2


懐かしい!そしてお洒落。
骨組みの影が落ちて、
メッシュ模様になってますね。


渋谷ストリーム3


かつての東急東横線の駅の姿は、
現在、東急本店一階の文化村入り口側の隅に、
ひっそりと飾られているジオラマから偲ぶことが出来ます。

1964年(昭和39年)の渋谷駅を、
150分の1のスケールであらわしたもの。
制作者は武蔵野市の富沢瑞夫・昭子ご夫婦。


過去の渋谷駅周辺模型


以前変わりゆく渋谷駅と題して、
このジオラマとその時の渋谷駅の対比をしました。

その後、変わりゆく渋谷駅・その2や、
東横線高架跡などでも触れていますが、
渋谷の変化は留まることなく続いてゆきますね。






スポンサーサイト



別窓 | 演劇 | コメント:0 | トラックバック:0
∧top | under∨

井上ひさしさんの『雨』

傑作と名高い「雨」、新国立劇場で初めて観ました。

この梅雨の季節に臨場感あふれる演目。
ささめやゆきさんのイラストによるポスターは愛らしいけれど、
じっくり見るといろんなイメージが湧いてきます。

雨ポスター

別の人間になり替わろうとして、
残酷な罠に落ちる主人公・徳を市川亀治郎さん。
彼を受け入れ、支えるかに見えて、
非情な最後通牒をつきつける女房おたかを永作博美さん。
絶妙の間合いと瑞々しさ。

歌舞伎を思わせる見せ場。
面白く、おそろしく、目を離せない展開。
人間味あふれる山形弁が奏でるメロディー、シンフォニー。
ざっくりと残酷なようで、人間のしたたかな力強さを突きつけられるような。
素晴らしかったです。

井上ひさしさんのすごさを改めて思い知らされました。
これは氏が42歳の折、オーストラリアに長期滞在中に書かれた作品だとか。
母国語でない言葉に囲まれて暮らす体験が反映されているのでしょう。


劇場ロビーには劇中にも出てくる紅花がすくすくと並んでいました。

ロビー紅花

実際の紅花畑の写真パネルも展示。

紅花パネル

山形はまだ訪れたことのない土地。井上氏の故郷ですね。
いつか実際にこの景色を見てみたいものです。


別窓 | 演劇 | コメント:0 | トラックバック:0
∧top | under∨

朗読劇

シアタートラムの「日本語を読む その4」に行ってきました。

日本語を読む



もともと聴き手の想像力にゆだねられる部分の大きい朗読劇は好きなのですが、
小説やら童話やらを朗読した今までのシリーズと違い、
今回の朗読劇はもともと戯曲。
ト書きまで全部読んでいくのが新鮮でした。
むしろ、普通に上演したら耳にすることのない部分なのだから。
そこには作者の意向が感じられて印象的。

Aプログラム「ザ・シェルター」作:北村想 演出:大澤遊
Bプログラム「家、世の果ての…」作:如月小春 演出:北川大輔
Cプログラム「夜の子供」作:生田萬 演出:吉田小夏

いずれも1980年代の作品。
AプロとCプロを拝見しましたが、少しも古くなく、むしろ非常に近しい感じ。
ことに”核ミサイル戦争中にも家族の安全を守るためのシェルター”に、
その制作会社につとめる男と、その家族が確認実験のために入り、
電気系統のトラブルでしばらくとじこめられてしまう「ザ・シェルター」は、
停電、闇、息苦しさをあらわす台詞にびんびん反応してしまいます。
今、大震災後のこの時期に耳にすると、あまりにもリアル。
家族が語り合う台風の記憶や、浸水する家の様子も臨場感がありすぎる。
震災前だと、ここまで響いてこなかったかもしれません。
あの大きな災害は、やはり世界を変えてしまったのですね。

Cプロ「夜の子供」のほうは登場人物も多く、
混沌としながらも祝祭的なイメージ。
コトバ遊び、語呂合わせで思わぬ転換を生むやりとりは、
野田秀樹さんの作品を彷彿させます。
過去と現在が行ったり来たり、入れ混じったり。
パタパタくるくる入れ替わる時制。遠く呼びかける幼い日の自分。
あったかもしれない世界。
どこまでが本当で、どこからが妄想か、そんな区別さえ分らない。
ドタバタしながら、いつの間にか抒情的に立ちあがってくる言葉。
「さよならニジッセイキ(二十世紀)」の台詞が胸に染みます。
昔まだ駒場小劇場で観ていた頃の、
夢の遊眠社の舞台をなつかしく思い出しました。



別窓 | 演劇 | コメント:0 | トラックバック:0
∧top | under∨

SUNDAY in the PARK with GEORGE

ひさびさのパルコ劇場。
スティーヴン・ソンドハイムのミュージカル(1984年作)。宮本亜門演出。
スーラ

画家スーラに石丸幹二さん。その恋人ドットに戸田恵子さん。
スーラの生きた時代が一幕、その子孫たちが生きる現代が二幕。
間をつなぐのは有名な点描画「グランド・ジャット島の日曜の午後」。
細身の戸田さんのきびきびとキレのある動きや歌はとても素敵。
老婦人役の諏訪マリーさんの存在感にも目を奪われました。

この舞台を何故観に行ったかというと、
この中で歌われる「SUNDAY」が、ソンドハイムを尊敬してやまなかった
ジョナサン・ラーソンの自伝的ミュージカル『tick,tick...BOOM!』(1990年)の中で、
ジョン(ジョナサン)がバイトするダイナーの日曜日の風景をうたった
「Sunday」に関連する曲だと、友人に教わったから。

あ、本当だ。Sunday~♪という歌い始めから、ほとんど同じ曲。
あの曲は、ダイナーの椅子の色がblue、green、purple、 yellow、 redと歌われて、
いろいろな色があって綺麗だなあと思っていたら、
この点描の色をうたった曲のアンサーソングだったのか。

ジョンの

ORDER!
TENSION!
BALANCE!
Brunch.

という、歌の最初の語りの部分も、
このサンデーインザパークの

白、
挑戦、
秩序、
構図、
バランス

というジョージの台詞にそのまま呼応している。
なるほど。チクチクの中で熱く語られていたソンドハイムへの憧れは、
ここにもそんなかたちで結晶していたのですね。

ロビーにお花がたくさんで華やか。
初日に近いから、まだわりと元気ですね。
松本明子さんから戸田さんへのお花は、
箱に入ったカーネーションでアンパンマンの顔がつくってあって可愛い。
八嶋智人さんからのお花も、すっすっと立った菖蒲のような葉の緑の縦縞に、
白薔薇をあしらった大人っぽいもので目を引きました。
八嶋さんは、山本耕史くんのヘドウィグの時も、
緑主体の大胆なデザインの花を贈られていて、
とてもセンスがいいなあと思ったものです。
別窓 | 演劇 | コメント:0 | トラックバック:0
∧top | under∨
| ふみ函 |