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ふみ函

青楓清涼

八月も末だというのに、耐えきれぬような暑さ!
この夏の酷暑ぶりは尋常ではありません。

「里では人死(ひとじに)もありますッて…
 酷(ひど)い旱(ひでり)でございますもの」
という鏡花作『夜叉ヶ池』のお百合さんの台詞が
生々しく思い出されたりします。

そういう時に涼し気なものを見かけると、
目が洗われるよう。

氷青楓

庭園美術館の正門わきにある cafe 茶洒 kanetanaka 
店頭に飾られた氷と青楓。

大きな氷のうえにかすかな影を落とす、青々した葉の連なり。
目から涼しくなるとはこういうことですね。


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浮世絵動物園

浮世絵動物園


原宿の浮世絵太田記念美術館にて、『浮世絵動物園』展鑑賞。

江戸の昔から、動物たちがいかに親しまれていたか、
浮世絵に登場する彼らに注目した、面白い企画展。

愛玩動物(ペット)としては、やはり猫の登場回数が一番のよう。
綺麗な町娘の懐でぬくぬくとあったまっていたり、
まさしく猫かわいがりされていて微笑ましいこと。

小型犬の「狆(ちん)」も女性に大人気。
葛飾北斎描くそれは、西洋画ふうで端正なお顔。

狆

 
動物の擬人化の絵も得意とする歌川国芳の作品もあちこちに。
『仮名手本忠臣蔵』を蝦蟇(がま)であらわした『蝦蟇手本ひやうきんぐら』も傑作!
4月の府中での国芳展でも楽しくみた作品に、いくつか再会。
『里すゞめ ねぐらの仮宿』の雀たちも一丁前に着飾っているのが、なんとも素敵。


秀貞の団扇絵の『蛸踊り』も可愛いったらありません。
ポスターやちらしでも、トリミングされて踊っております。

踊る蛸

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蓮の花

この花を見ていると、夢のなかにいるような不思議な気持ちになります。
極楽浄土に咲くと言われているからでしょうか。

暑い暑い陽射しのなか、透き通るまぼろしのような。

蓮の花


陽のひかりに蛍光色めいて浮き上がった大きな葉は、
かざされた天蓋のよう。
その下でうすぎぬをほどくように開かれてゆく莟。
ひっそり静かに。


蓮池

高幡不動の大日堂に至る山門のところにも、蓮のレリーフがありました。
パターン化した波の文様が目に心地よい昼下がり。


蓮レリーフ


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御成橋と山本橋

大崎駅近く、目黒川にかかる「御成橋(おなりばし)」のわきを通りかかったら、
ちょうど橋の下から放水しているところでした。
川に落ちるシャワーのような水は、芝浦水再生センターで処理された再生水。
澱みがちな川の水に、水流と酸素を送り込むための放水で、
毎朝9時から夜9時までの間、1時間毎に10分から30分程度行われるのだとか。
目にするのは初めて。

御成橋放水

毎日本当に暑いので、なんだか涼しげで良いですね。

その昔、将軍が鷹狩りの際にお通りになった橋というのが名の由来だそうですが、
一本お隣の、五反田駅に近いほうにかかる橋は「山本橋」。
山本さんがお通りになった橋なんでしょうか。

山本橋柵

欄が外側にむけてわずかに曲線を描いているのは、
整然としてなかなか美しい眺め。

夕暮れ時の雲と橋のたもとにぽっと灯り始めたライト。
絵になりますね。

山本橋夕景



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