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ふみ函

薬草園のデザインパターン

東邦大学習志野キャンパスには薬草園があって、
たくさんの植物があります。
9月に訪れた時は雨で、時間も遅かったし、素通りのまま。
先日再訪した際、初めてゆっくりと見ることが出来ました。

葉のうえの露が光って綺麗。

露の葉

植物はどれも全部違う、素敵なパターンを成していますね。
これなどお着物の柄のよう。

紅と緑の葉

ズームアップするとアールデコなシダの葉先。
自然のデザインはうつくしいこと。
見飽きることはありません。

アールデコなシダ


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水色トタンと蔦の紅

10月13日午後、スタッフの方により作品入れ替えが行われ、
『銚子まぼろし』写真展も、後期日程。
先日また様子を見に、足を運びました。
24枚すべてが入れ替わって、また景色が変わっています。

前期後期の展示作品リストはこちらの記事に書きましたが、
選ぶにあたっての裏話を少々。

最初にまず、写真集の流れに沿ってピックアップし、
48枚をワイド六ツ切りの大きさに焼いて、
ギャラリーでお借りできる額が25枚あるということで、
ちょうど半分の24枚ずつに分けて展示することに決めた時、
1~24枚目と、25~48枚目というように二つに分け、
25~48枚目のほうを前期、
1~24枚目のほうを後期というふうに入れ替えたのです。

写真集の配列は、ほぼ撮影順なのですが、
だいたい2年に渡って夏と秋に通ったので、
どちらにも夏の風景と秋の風景がありました。
グループ分けしたあとのほうに、鉄路のほとりに咲くコスモスがあり、
前のグループのほうに、水色トタンにからんだ蔦の紅葉が含まれていたことが、
前期後期に振り分けたきっかけ。

9月末から始まる前期のほうにコスモス、
10月半ばから末にかけての後期のほうが紅葉にふさわしいだろうと。

青壁の蔦

この色合いは、なんとなく油絵のタッチのようで、
自分でも気に入っています。
ふとO.ヘンリー短編集の『最後の一葉』のことを思い出してみたり。

撮影したのは、2008年11月の末頃でした。
冷え込んで来ると、紅葉は一気に進みますね。

写真展もいよいよ次の日曜日(10月31日)までです。



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学習院と文学

土曜の午後は、我が家から徒歩3分の学習院へ。
北二号館一階で開催中の『学習院と文学』展

学習院と文学展

三島由紀夫や福永武彦、辻邦生など直筆のお手紙がいっぱい展示してあって、
飽かず眺め入ってしまう。
手書きの文字は、そのひとの人柄を感じさせて、ぐっと親しみが湧きます。

福永氏の作品は好きで、『草の花』や『廃市』など、何冊か著作も持っているから、
『塔』の文庫本の表紙に使われたラフな文字も知っているけれど、
意外に可愛い丸っぽい字で微笑ましいこと。

ちいさな葉書にびっしりと並んだ文字。細やかな心遣い。
メールを手軽に使いだしてから、本当に手紙を書かなくなってしまったけれど、
やっぱり手書きって良いものだなあとしみじみ。

放りっぱなしの私の手書き個人誌も、なんとかまとめあげたいものです。


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雑司ヶ谷秋色

23日の土曜日は、朝から晴れ渡った秋空。
久々に雑司ヶ谷霊園をお散歩。
鏡花先生のお墓には、薄や竜胆などが手向けられていました。
『天守物語』冒頭の、秋草釣りの場面を思わせるような野の花たち。

鏡花墓影

広い霊園の一角に生い茂ったセイタカアワダチソウが、
青空に映えます。

バックにちらりとサンシャインビル。

セイタカアワダチソウ

いつの間に出来たのか、都電の線路沿いに、
小さな水車やらかかしの立つ田んぼが出現。
ミニチュア農村のオブジェのよう。

かかし

秋明菊と水車

水車の手前の秋明菊も見頃。
つい先ごろまでの暑さが嘘のよう。
すっかり秋となりましたね。


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川本喜八郎追悼上映会

10月16日の追悼上映会『川本喜八郎/人形と生きる』に行ってきました。

今年8月23日にお亡くなりになった川本先生を偲ぶ、
ゲストトークと懐かしい時代の写真のスライド映写、
数々の名作の上映など、盛りだくさんの内容。
改めてその素晴らしい作品群に堪能しました。
フィルム作品はすべてフィルム上映というのもうれしいこと。

先生の名は、NHKの人形劇『三国志』の人形制作の折、
広く一般に知られたかと思いますが、
友人がアニメーションに関わっていたおかげで、
私は上京した30数年前から、アニメーション上映会に親しみ、
日本の古典世界への深い理解に基づく、高い美意識の作品に感嘆してきました。
何度接しても、息を詰めるようにして見入ってしまいます。

一番好きなのは『道成寺』(1976)。

道成寺

男に焦がれ、騙されたと知って追いかける清姫の修羅。
でもその一途さが哀れで哀れで。
足のうらを血まみれにしながら追いかけて追いかけて、
水のほとりでようやく相手の姿を見かけて止まったあとの、
真正面からとらえた彼女のバストショットは素晴らしい!

ぐっと相手を見込んで、息を整えながらも、
はあ、はあ、はあ、と大きく波打つ胸や肩。
この人形は生きている!と初めて観た時震撼しました。
これらの動きを作り出すために、何千回、何万回の
忍耐強く果てしない撮影の時間があることを思うと、
気が遠くなりそうです。

続く『火宅』(1979)は、まさにこの路線の集大成というべき傑作で、
鴛鴦を射ることを競う男たちを見守る暗い水辺で、
目を閉じて数珠を繰り祈る場面の緊迫感たるや言葉に尽くせませんが、
ヒロインの受ける地獄の責め苦があまりに理不尽で、
私としてはちょっと辛くて。

火宅

痛ましくもうつくしい一途な女の情念の世界は、惹かれてやまない世界。
岸田今日子さんの原作による『いばら姫またはねむり姫』(1990)も大好きです。

思えばこれらの作品を、出来あがる都度、ほぼリアルタイムで
日仏会館、草月ホールなどで折々に拝見し、
先生と言葉も交わせたことは、本当に幸せなことでした。

会場では先生のお顔の映像も、録音されたお声もいっぱい流れたし、
いましもご本人が壇上にお出ましになるのではないかと。
なんだかまだ遠くに行かれたような気がしません。

客席のあちこちになつかしい顔もあって、しばしタイムトリップ。
企画されたアニドウの並木さんに感謝です。
ありがとうございました。


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白い彼岸花

職場の大学構内の一角に、
かたまってひっそり咲いた白い彼岸花。

白彼岸花

白彼岸花2

この花を見ると冠のようだと思います。
紅いほうは毒々しいほどの妖艶、絢爛を感じさせますが、
白のほうはすっきりとした華やかさと儚さ。

彼岸花といえば、
名前通りきちんとお彼岸の頃咲いていたものなのに、
今年の異常な暑さに、さすが律義なこの花も、
秋と言う季節をはかりかねたものか、
今頃になってようやく見頃に。
もうしばらく目を楽しませてくれそうです。


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写真のなかの物語

今回の「銚子まぼろし」写真展は、
セッティングを東邦大メディアセンターの方がやってくださったので、
自分でも会場の様子を見るのは初めてで、どきどき。
図書館の入口にもちゃんと写真展のポスターが貼ってありました。

写真展示

吹き抜け部分をぐるりと囲むかたちで、壁の三方に展示。
こぢんまりしているけれど広がりもあって、気持ち良い空間。

理学部らしく動物の骨格の標本なども飾られていて、
博物館っぽくて面白い。
博物館ファンとしては嬉しいです。

標本と回廊

骨格標本の向こうの回廊に私の写真が。
この空間のなかでの共演!

スタッフのご好意で、感想ノートのような用紙もセットされ、
一口感想が書いてあったのも嬉しかったですが、
この写真が何なのか気になるひとが多かったようで。

これです。
「國民食」

「国民食」額

これに出会ったのも本当に偶然。
近くの古い網蔵を撮影していた時に、
お近くのかたが通りかかって、持ってきて下さったのです。
向かい側にある、缶詰工場だった建物の中で、
戦時中に作られていたという、瀬戸物の保存食の入れ物。

「國民食」という文字と、食品会社の名前、社長名が入っていて、
フタの真ん中には小さな窪み。
「特許真空容器 フタヲトルニハ釘デクボミニ穴をアケ」という文字。

国民食
「国民食」蓋書き

内側にはパッキンがあって、
指示通りフタの窪みに穴をあけると、真空圧で開いたとのこと。
中に煮豆や煮昆布を入れて、戦地の兵隊さんに送ったのだそうです。
金属が底をついた一時期だけのものだったんでしょうね。
重いから輸送も大変だったでしょうに。
「防衛食」とも呼ばれたとか。

綺麗なかたちで残っているのにも驚いたけれど、
なんと見せてくださるだけでなく、
「良かったらどうぞ」と私と友人に一個ずつ下さったので、
これはいま我が家の台所にあるのです。
そういえばずっと昔は、駅弁のお茶の急須なども瀬戸物でしたね。

写したひとつひとつの事物、風景にも物語があります。

前期後期で24枚をすべて入れ替えますので、
これが観たい方はお早めにどうぞ。
入れ替え予定は10月13日午後。
一応、展示リストを載せておきますね。


(前期)
1. 青空廃屋 
2. 夏草公園 
3. 鋸草   
4. 黒い網蔵 
5. 國民食  
6. 倉庫の中 
7. かもめの窓 
8. 赤い銚子電鉄 
9. 仲ノ町駅 
10. 車両基地 
11. 鉄路コスモス 
12. ランジェリーウインドウ 
13. 復興橋  
14. 公正市民館 
15. 鉢植えと煙突 
16. おしろい花 
17. 丸窓橋  
18. 河童看板 
19. 祭礼日章旗 
20. 板塀バス停 
21. アーケード点々 
22. 霧笛舎  
23. 風雪の窓 
24. ブロック塀の海 

(後期)
1.  靄の中の橋   
2.  ヤマノイモ緑葉  
3.  瑞鶴荘跡    
4.  嵐のあとの海  
5.  海難供養   
6.  太古の記憶
7.  庭の屋号瓦  
8.  本背表紙のようなビル 
9  錆びた門扉  
10. 木造の角   
11 大谷石の塀  
12 田舎娘    
13. 名残の百日紅 
14. 煉瓦塀の小路 
15. 夕暮玄関   
16. 昭和の社宅  
17. 紅玄関    
18. 平成の尊徳像 
19. 赤青縞トタン  
20. 水色トタン   
21. 紅蔦     
22. 木工所前   
23. 樋の錆びあと 
24. 外川駅レール 


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