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ふみ函

静岡市芹沢介美術館

「開館30周年記念展Ⅰ 巨匠・芹沢介 -作品でたどる88年の軌跡-」
を観るために、静岡市の芹沢介美術館へ。


芹沢展看板

芹沢美術館塀外


建物に入る手前から美術館を囲む全体の風情にうっとり。
大きなどっしりした石積みの外壁。
噴水のある池がまず見えるのも涼しげ。建物は「石水館」と言うそうな。
美術館の設計は建築家の白井晟一氏。


芹沢美術館門


中もゆったりとして気持ちの良い空間。
今回の展示は初期から晩年にかけての代表作が並んでいてどれも素敵。
ロウケツ染の「落ち葉文帯」の、どんぐりや落葉が並ぶ愛らしさ!
私好みの帯や着物ばかりで、あれもいいこれもいい、と顔がほころびっぱなし。


落葉文帯


静岡の風景を現した「安倍川原」などは、型染めながら絵としてリアル。
中央遠くに富士山が鎮座まします。


安部川原


「那覇大市」や「沖縄絵図」は色彩がぱあっと華やか。
芹沢氏は沖縄の紅型(びんがた)に魅せられ、
昭和十四年に二ヶ月ほど滞在してその染の技法を学ばれたとのこと。


那覇大市


日曜祝日のみの限定公開という「芹沢介の家」も見学。
美術館を出てぐるっと右に回り込み、登呂博物館の裏手のほうへ。


芹沢邸外観


間口は狭いながら、さまざまな樹に囲まれて建つ木造二階建て。
この家はお住まいのあった東京・蒲田から移設したもの。
元々は宮城県登米市石越町にあった板倉を芹沢さんが気に入り、
譲り受けて自邸内に移設し、改装したのだとか。


芹沢邸板の間


芹沢邸部屋箱


見学と言っても中にあがりこめるわけではなく、
玄関内の土間に立って板の間に並べられた家具などを眺めるだけだけれど、
世界の民芸品を蒐集していた芹沢さんのコレクションの一部も飾られ、
ソファに掛けられた布なども良い感じ。


芹沢邸ソファ布


土間の壁にはユーモラスな表情の仮面も。


土間壁仮面


美術館があるのは登呂公園の一角。
さやさやと風が渡ってゆきます。
ぽかっと空間が広く、のんびりした良いところですね。


登呂遺跡公園



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わが心の歌舞伎座展at目黒雅叙園

お友達に誘っていただいて、
目黒雅叙園の「わが心の歌舞伎座展」に行ってきました。

歌舞伎座展

歌舞伎座は、30年以上通い続けた、一番馴染みのある劇場。
ドキュメンタリー映画『わが心の歌舞伎座』を観た時も胸一杯になりましたが、
こちらの展示がどんなものだか、今一つ分らないまま会場へ。

まずは旧館の「百段階段」を上る手前に、
歌舞伎座で実際に使われていた花道の一部や客席、
毎月飾られていた出し物の絵看板、
『暫』の衣装などがお目見え。


花道と座席

18メートルあった花道の、8メートル分だそうですが、
実際に歩くことも出来ます。
揚げ幕内側の鳥屋も再現されていて、そこから花道を覗き見ると、
あの、揚げ幕のチャリ、という音が思い出されます。


助六絵看板

助六の絵看板。
晴海通りに面して、昼の部、夜の部それぞれの演目が
いつも華やかに飾られていましたね。


暫衣装

『暫』の衣装は40kgの重さがあるとか。
この部屋では係のかたが色々説明してくださいました。

残念ながら撮影可能なのは、この場所の展示のみですが、
階段を上がってめぐってゆくそれぞれの間にもなつかしい道具や衣装。

A.十畝(じっぽ)の間…<歌舞伎座の変遷と歴史>
ロビー(大間)に敷かれていた桜の花模様の赤絨毯や朱塗りの丸柱がなつかしい。
戦前の歌舞伎座の写真なども。

B.漁樵(ぎょしょう)の間…<歌舞伎衣装展示「勧進帳」>
義経、弁慶、富樫の衣装が間近に見られて感激。
義経の紫のあでやかなこと。
富樫の直衣の上品な水色に浮かぶ鶴亀が意外に可愛らしくて微笑ましい。

C.草丘(そうきゅう)の間…<知られざる歌舞伎座>
『わが心の歌舞伎座』の一部、裏方さんたちの様子などや、
シネマ歌舞伎『女殺油地獄』の予告編などの映像が流れていて、
椅子に座ってしばし鑑賞。
『わが心の~』の画面にも登場した「着到板」や「大提灯」なども展示。
一般観客は実際に目にする機会はなかったため、貴重。

D.静水(せいすい)の間…<歌舞伎衣装展示「藤娘」>
藤娘の衣装は二着展示。華やかで品があってうっとり。
紅い帯揚げの出し方が、胸元に添うような丸みで、ハートマークのよう。

E.星光(せいこう)の間…<鳴物展示、体験>
いわゆる効果音を出すための「鳴物」あれこれ。
ハンドルを回して布をこすり、風の音を出す器具など、実際に体験。
波の音を出す笊あずきは、思ったよりずっと長くて大きく、力がないと上手くいきません。
能管、小鼓、大鼓、締太鼓などは触ってはいけませんが、
見ているだけでも背筋が伸びるような、凛とした美しさ。

F.清方(きよかた)の間…<想い出の歌舞伎俳優/生まれ変わる歌舞伎座>
なつかしい歌舞伎役者さんたちの写真パネルなど。
2013年春に竣工予定の”第五期”歌舞伎座のイメージ映像も流れていたけれど、
実際のかたちを見てみないと実感がわきませんね。
幕見は今まで通りちゃんとあるのかしら。

G.頂上(ちょうじょう)の間…<歌舞伎座土産>
グッズ販売のお部屋。歌舞伎座の売店で売っていた羊羹だのおせんべいだの、
手拭だの、もちろん全種類ではないけれど見覚えのあるものがあれこれ。
菩提樹の実を連ねた小さな根付を、携帯のストラップ用にいただきました。

古風で重厚で、しかも装飾に富んだ雅叙園の建物は、
歌舞伎座のお道具を並べるにはぴったりで、
予想よりずっと満足出来る展示。
歌舞伎座ファンにはお勧めです。



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お茶の水界隈・元町公園

神保町の書店に勤めていたことがあるので、
お茶の水界隈は昔馴染みのなつかしい場所。

お茶の水橋から聖橋を望む

聖橋のデザインはいつ見ても良いし、
水辺に沿って立体交差する電車も、鉄道好きには心ときめく眺め。



お茶の水橋から順天堂方面を望む

昔のままに蛇行している神田川も心なごみますね。
このあたりの風景がロケ地として使われたTVドラマ『JIN-仁-』でも印象的でした。



元町公園カスケード

最終回で仁先生が咲さんからの手紙を読むのは、
順天堂にもほど近い、外堀通りに面した元町公園
本当に趣深い古風なつくり。

十字透かしの塀

90年近く前、震災復興公園の一つとしてつくられたものとか。
藤棚の下の塀の、十字形の透かしも素敵。


ウインドウの聖母


歩いていたら、通り沿いのビルのウインドウに、
幼いイエスを抱いた白いマリア像が立っていました。

この界隈には現代とは違うゆったりとした時間が流れているようで、
なんだかほっとします。




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