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ふみ函

九段下ビルの形見

昨年末、「さよなら九段下ビル」の催しで、何度か訪れた九段下ビル。
とうとう解体が始まってしまいました。


九段下ビル重機


本当に残念ですが、このビルをまだ見守り続けるひとたちがいるのが救い。
本日、二度目となる形見分けの会に参加しました。



九段下ビル瓦礫



こんな素敵な緑のドアも、ちゃんと引き取られて行って良かったです。
良いかたちで再生されますように。


緑のドア


うちは狭いので、大物はとても無理ですが、
こまごましたものをいくつか分けていただきました。

ホーロー製の看板だとか、お砂糖の缶だとか、なつかしの黒電話だとか、
瓦礫のなかに落ちていたというNINA RICCIの靴だとか。


ニナリッチの靴


この催しの呼びかけ人&最後の住人だった大西さん曰く
「まるで映画のワンシーンみたいでしょう。こんな中にニナリッチの靴がぽつんと」
確かにドラマティック!


白ハイヒールと缶


うちに帰ってほこりをぬぐってみると、とても綺麗になりました。
心配したサイズのほうは、なんとかぎりぎり可。
記念写真用に履くぐらいはつとまりそうです。

どんなかたのものだったのでしょうか。
このビルの中には優雅で洒落た生活があったのですね。



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戸山公園箱根山

早稲田はごく近いところなのですが、
戸山公園の箱根山のほうに足を向けるのは数年ぶり。
冬枯れのこの季節は本当に静か。


早稲田8


箱根山のすぐ脇に立つ戸山教会。
後ろのほうには教会の幼稚園。
戦時中は陸軍戸山学校の施設だった石造りの部分は、
見るたび謎めいた気分にさせられます。


早稲田7


箱根山のてっぺんから見渡す新宿高層ビル群は別の世界のよう。
NTTドコモビルも書割めいているような。


早稲田6


公園の一角に咲き揃った水仙の花が清冽。
立札には”福井県越前水仙”とありました。



早稲田5




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『八犬伝』浅草~日暮里詣で

元旦から揺れで始まったとはいえ、お正月はお正月。
浅草にも行って見ました。
いつ行っても素敵だけれど、年の始めはことに気分が盛り上がります。


獅子舞


お店の一軒一軒を回る獅子舞。
さすが浅草ですね。


新春浅草歌舞伎


浅草公会堂では、恒例の新春浅草歌舞伎。
昼の部は『南総里見八犬伝』と『廓文章』で華やか。


浅草歌舞伎昼の部


八犬伝といえば昔NHKでやっていた辻村ジュサブローさんの人形劇
『新八犬伝』がなつかしいです。


青雲寺


そういえば谷中の青雲寺には滝沢馬琴の筆塚、硯塚があったなあと思い出し、
日を改めて足を運びました。
第一日暮里小学校近くの、静かなお寺。
安藤広重の『江戸百景』にも描かれ、「花見寺」とも呼ばれたとか。


馬琴筆塚


読本作者にとって筆は欠くことのできない大事な道具。
たくさん使われたことでしょう。
八犬伝の最後は視力を失った馬琴を支え、
息子宗伯の嫁の路(みち)さんが筆記したのは有名な話。
御苦労が偲ばれます。



恵比寿像


谷中七福神のひとつでもあり、
恵比寿さまのお姿も拝んできました。


富士街灯


帰りに近くの富士見坂に立ち寄ったら、
街灯に富士山をかたどった飾りが付いているのを発見。


富士見坂2


都内に数ある富士見坂のなかでも、
唯一今も富士山が見られる坂として知られているところ。
残念ながら雲があって、その雄姿はのぞめませんでしたが、
この街灯があれば絵になりますね。



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元旦に観た小津映画

2012年が始まりました。

まずまず穏やかな幕開け、と思ったら元旦からの揺れ。
いつ何どき、何が起こるか分らない、ということを
改めて思い知らされたお正月となりました。

実は映画館に居たのですが、
長めの揺れにざわめきはあったものの、
席を立つひとはいないまま。

観ていたのは近くの名画座の小津映画二本立て
名作『東京物語』(1953年)と『東京暮色』(1957年)。

「東京物語」紀子の部屋

何度か見ていますが、この中の東京の街がとても好きです。
空がぽっかりと広く、千住のおばけ煙突が屹立し、
狭いながらも心配りのあるつつましい暮らし。

「とってもきたないところですけど、よろしかったら」と
亡き夫の両親をアパートに招く紀子さんの優しさもいとおしい。


「東京物語」銀座風景

二人を案内して乗ったはとバスの窓から見える、
当時の丸の内や銀座の風景も貴重な映像です。

『東京暮色』で何回も映される、
雑司が谷の細い坂道はどのあたりかな。
またあのあたりの坂道や路地をお散歩したくなりました。


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