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ふみ函

陶のお雛さま

「春いちばん 横田敬子陶雛・陶展」に行って来ました。
(代官山のぎゃらりー無垢里

もう何年も陶展をなさるたびに遊びに行っているのですが、
ほっこりとあたたかみのある作品で、いつも楽しみ。

初春の展示は、陶製のお雛さまがメイン。

なんとも愛らしいタンポポ雛。
乗っているお皿はロゼット状のタンポポの葉っぱ模様。

タンポポ雛


おくるみにくるまって笑う赤ちゃんみたいな一対。

つぼみ雛


三人官女も五人囃子も、とっくりみたいにぽてっとしていて微笑ましいこと。

三人官女

五人囃子


こちらは春らしい絵柄の帯留めや箸置き。

帯留

花弁箸置


飾ってある部屋も良い雰囲気。
こんな感じで並んでいるのです。

掛軸下の雛たち


チューリップ



「無垢里」は古民家を改装したギャラリーなのですが、
今回の展示は二階のこじんまりしたお部屋のほうで、
隠れ家のようになごみやすい場所でした。


鏡台


廊下に飾られた花に差し込む午後のひかり。


縁側の花


こんなところでこういうものに囲まれて、
住まえたら良いですねぇ。





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千鳥ヶ淵で「源氏物語~色綴り」展

「源氏物語~色綴り」展のちらしをいただいたので、
千鳥ヶ淵沿いのギャラリー冊(さつ)に初めて行ってみました。

以前、桜の季節になると「千鳥が淵の桜が咲き始めました」という
短い新聞広告を出すので有名だったフェアモントホテルがあった場所に作られたギャラリー。
静かで落ち着いた良い場所です。

五十四帖

展示は”源氏香五十四帖色紋様”として、
「桐壷」から始まる五十四帖の色のイメージを、
それぞれの源氏香図のかたちに染めたものでした。


色のイメージをまとめたのは、「源氏物語」研究家の有田祐子(ありたゆうこ)さん。
有田さんが言葉で伝えた色を染めたのが、染色家の玉村咏(たまむらえい)さん。

繊細きわまる色はとてもうつくしかったですが、
イメージした色を染めあげるまでのお二人のやりとりは大変だったようです。
有田さんから咏さんに伝えられた言葉たちもユニーク。

たとえば、

桐壺 レモン色に近い黄色。でも、あまりまぶしくない感じ。

帚木 ガスコンロに燃える火の中に見える水色のような青。

夕顔 人の顔もはっきりと見分けがつかなくなる、夏のたそがれ時の青。
    その世界の中で白を見た感じの青。


賢木 秋、月の光に照らされた枯れ草の色。
   (茶封筒の色に、5滴くらい白を加えたような色。)


明石 MONO消しゴムのスリーブにある青を、
    色はそのままで、透き通らせたような色。


蓬生 白梅のガクのような、茶がかった赤紫に、
    牛乳をいれすぎのカフェオレになる位、
    白を足したような色。


薄雲 ロウソクの火を消すと出る煙の白の近い灰色。
    そこに、あるかなきかぐらいに藤の花の色を入れた色。


朝顔 雪が月の光に照らされた中に見えるブルー。


具体性と観念性が綯い交ぜになった表現。
それを実際の色にしてゆく染師さんのご苦労が偲ばれます。

イメージをかたちにするってなんと大変なことでしょう。
気が遠くなるような、こつこつと地道な作業。


六条御息所

会場には、源氏物語に登場する女性をイメージした着物なども展示されていました。
ちらしにもあるこの着物は、「六条御息所」。

とかくおどろおどろしいイメージを強調されがちなこの女性の、
教養の深さと格の高さがとらえられていて、
六条御息所のファンとしては嬉しく思いました。

会期は4月28日まで。
桜の頃にお花見の散策がてら観に行くのも良いですね。



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