横浜散歩(3)旧根岸競馬場 |
2017-12-29 Fri 00:08
離れた場所からでもくっきり見えた
堂々たる三連の塔。 かつての競馬場メインスタンドだそうです。 ![]() 通称根岸競馬場。 正式には日本競馬会横浜競馬場。 設立は古く、幕末の1866年、 横浜の外国人居留地における娯楽施設として作られ、 大いににぎわったものの、 第二次世界大戦中に競馬は休止、馬場は閉鎖。 戦後は米軍に接収され、 競馬場として再開は成らなかったとのこと。 今、跡地は広大な根岸森林公園に。 ![]() ここに唯一残っているのは、 アメリカ人建築家J・H・モーガンによって設計され、 1929年に竣工した「一等馬見所」だそうです。 かつてはこんな姿だったんですね。 (公園内のパネル写真より) ![]() 今は鉄条網にひしと囲まれた孤高の塔。 ![]() 植物レリーフに縁どられた丸窓が、 二つ並んでいると、 古めかしいロボットの目のようで、 何だか親しみを感じます。 ![]() 出来得る限り正面寄りに回り込むと、 先ほどのパネル写真の角度にやや近づきますが、 残念ながら在日米軍根岸住宅が隣接していて、 その区域には立ち入れません。 真正面から見ることは出来ませんでした。 ![]() 建物を覆うように絡まる蔦の枝。 夏の青葉や秋の紅葉は美しいのでしょうが、 こういう蔓は建造物にぎりぎりと絡みつき、 絞り上げるように傷めてしまうんですよね。 ちょっと心配。 ![]() 「Stuff Entrance」と記された かつての職員出入口が見えました。 ![]() 朽ちゆく古城のようにも思えます。 ![]() それにしても広々とした空間ですね。 すこん、と抜けた青い空。 ![]() 少し霞みながらも、 綺麗な富士山のシルエットが見られました。 ![]() スポンサーサイト
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横浜散歩(2)中華義荘 |
2017-12-28 Thu 23:02
3年半振りの中華義荘の門。
以前訪れた時は曇天の6月でした。 冬の陽射しで少し柔らかな印象。 ![]() 今回はここを見てみたいという お友達を連れての再訪。 お久しぶりです。 ![]() 朱の扉に映えるドアノッカーの顔。 額には角がありますね。 ![]() 回廊建築や地蔵菩薩像、前机などについては、 以前書いたので繰り返しませんが、 この「神杯」は見落としていました。 ![]() 二つで一組になっている、赤く塗られた木片。 なんだか南洋の果物のようで可愛らしい。 これに自分の願いを込め、地面に放り投げて 運勢を占うものだそうです。 中国系の寺院、特に、中国本土の南方、 台湾、香港などの地域に行けば、 どこにもあるそうですが、 以前台湾に行った時には、 知らなかったなぁ。 ![]() ここ地蔵王廟でも、 一組だけではなく、複数目にしました。 ![]() それにしても晴れ渡った冬空ですね。 地蔵王廟をあとに、 少し小高い墓地のほうへ。 お墓詣りの方々のお邪魔にならぬよう、 控えめに見学。 ![]() 日本式のお墓も多いようですが、 囲いなどのデザインは、 やはりちょっと独特のものも。 ![]() 一段と高いあたりにあったお墓は、 門構えも凝っていてご立派。 ![]() 見晴らしの良い高台から辺りを見渡すと、 少し遠くに三本の柱のような何かの遺構が。 元々横浜出身の連れに聞いて見たところ、 根岸の競馬場の跡とのこと。 ![]() 近くで見てみたいなぁ。 ちょっと足を延ばしてみましょうか。 |
横浜散歩(1)山元町の錫工房 |
2017-12-28 Thu 22:18
3年ほど前に、
地蔵王廟を訪れた時、一度通った 山元町のプロムナード商店街。 鄙びた良い風情なので、 またゆっくり歩いてみようと再訪。 ![]() ガラス越しに古めかしいレジスターを見かけ、 すごいすごい、写真撮りたい、 と連れと騒いでいたら、 中の方が戸を開けてくださいました。 ご親切にありがとうございます。 ![]() ここは秦錫工房(はだすずこうぼう)。 開けてくださったのは錫作家秦 世和(はだ せいわ)さんご本人。 錫作品について説明してくださいました。 ![]() ひび、割れを景色とする 独自の「破錫 (ヤブレスズ)」という表現。 素敵な作品が並んでいます。 お皿、コップ、花立など。 自然素材にすんなりなじむ感じ。 この小さな空間で緻密な作業をなさってたんですね。 外から暗い内側は見えなかったけれど、 入ってみると内側から外は丸見え。 中を覗き込んでいたのはバレバレだったんですね。 失礼いたしました。 ![]() ここについては覚えがないなぁと思ったら、 以前は時計屋さんだったのを 最近改装して工房にされたとか。 ![]() 柱時計なども好みで取り付けられたそうで、 とても良い雰囲気。 古いレジスターはすぐ近くの八百屋さんが もう使わないというのを貰い受け、 ディスプレイしてみたとのこと。 ![]() 重さは30kgもあるそうです。 素晴らしい存在感。 これに惹かれて戸が開かれたのもご縁ですね。 夏頃にはここをギャラリーにする予定とか。 また是非足を運んでみたいものです。 |
日比谷公園のクリスマスマーケット |
2017-12-19 Tue 21:50
![]() たまたま日比谷公園近くを通りかかったら、 見慣れぬ高い塔が。 ![]() まるで遊園地のメリーゴーラウンドのように、 ゆるやかに回転しています。 あ、中にくるみ割り人形も。 これはいったい何のお祭? ![]() 日比谷通りに面した入口に、 看板が掲げられた門が出来ていました。 東京クリスマスマーケット2017。 ドイツを中心に中世から続くヨーロッパのお祭を ここ日比谷公園で再現したのだとか。 ![]() この高い塔は「クリスマスピラミッド」。 ドイツのザイフェン村が発祥の地。 蝋燭の熱でファンを回転させる キャンドルスタンドの大型版ですね。 それにしてもなんと大きな仕掛け物。 本場と同じ世界最大級で、14mもあるとか。 ![]() あちこちのブースに、 グリューワインだのソーセージだの、 ワッフルだのシュトーレンだの、 美味しそうなものが並んで賑やかですが、 ブース屋根の飾りがまた素敵。 ![]() これは聖母マリアと 幼子イエスですね。 ![]() 日比谷公園は緑も豊かなので、 飾りもよく映えて綺麗。 ![]() おや、巨大マトリョーシカが。 ![]() 店員さんもお美しい。 本当に異国を旅してる気分。 ![]() 催しは25日夜10時まで。 ![]() |
くるみ割り人形 |
2017-12-01 Fri 23:13
12月になって、
さすがに冷え込むようになりましたね。 ふとしたことから、 ドイツ製のくるみ割り人形をいただいたので、 職場のクリスマスツリーの隣に飾ってみました。 ![]() 実はもう古いもので、 片方のおひげが欠けていて、 持ち主の方は、もう処分するとおっしゃって。 そんな勿体ない、と貰い受け、 紙ねんどで修復してみたのです。 なかなかうまくいったでしょう? ![]() 口を開けるとこんな顔。 ここにくるみを入れて割るわけですが、 獅子舞のお獅子の口のようですね。 くるみ割り人形が 王様や憲兵の格好をしているのは、 普段は頭が上がらない身分の者に、 くるみを割る仕事をさせて、 うっぷん晴らしする意味があったとか。 でもこのひとの水色の目はやさしくて、 白い眉とおひげが生クリームみたいで、 なかなか愛嬌があって、気に入っています。 |
| ふみ函 |
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