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ふみ函

秋の玉原(たんばら)

職場の施設の一つがある
玉原(たんばら)高原へ。


玉原湿原入口


センターハウスまで車で、あとは歩き。
歩く道はそれほどの勾配はないのですが、
こういう山の道は久しぶり。

道の途中にある玉原自然環境センターを
ちょっと覗いてみました。


玉原自然環境センター


中にはこの辺りで見られる植物や昆虫などの写真が
壁一面に。

窓から外も見えますが、
窓の内側もたくさんの緑と虫が生息しているように見えて、
何だか不思議な感じ。
部屋の中に霧が流れ、雨が降り始めても
おかしくないような。

って、それではタルコフスキーの
「惑星ソラリス」のラスト辺りの場面のようですね。


玉原自然環境センター2


玉原湖を囲む樹々は、
うっすらと染まり始めています。


玉原秋景色


静かに進む季節の足取り。
葉の紅色黄色は、
これからさらに色を濃くしてゆくのですね。


玉原秋景色4



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佐伯公園の秋

佐伯祐三アトリエ記念館の周りは、
小さいながらも色んな草木の茂る
公園となっています。

あ、この香りは金木犀!
この秋、お初です。
台風も過ぎてようやく香りが届きました。


佐伯公園きんもくせい


アトリエの窓の下のほうに
ホトトギスの花が。

この花の模様は昆虫っぽくて、
ひょっと動き出しそうな気がします。


ホトトギスの花


木瓜(ぼけ)の細い枝に大きな実がたくさん。
大きさはかりんの実くらいありますね。

かりんと同じく、切って蜂蜜に漬ければ
喉に良い飲み物になるとか。


木瓜の実


木漏れ日の中に佇む木蔦(きづた)。
冬蔦(ふゆづた)とも言われます。
派手に紅葉する夏蔦(なつづた)と違って、
冬でも常緑。
ひっそりと落ち着いた雰囲気ですね。


木蔦



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落合のアトリエ記念館

生活圏の範囲なのに、
足を向けることのなかった画家のアトリエ記念館を
初めて訪れました。

下落合3丁目の中村彜(つね)アトリエ記念館

大正5年(1916年)にこの場所に建てられ、
増改築を経たあと、
当初の姿に復元したものとか。


中村彜アトリエ


赤い屋根、茶色の壁、白い扉と窓枠。
愛らしい色合いですね。

扉と窓は、内側から見ると
こんな眺め。


中村彜アトリエ3


生地の茨城県水戸市にも
復元された中村彜(つね)アトリエがあるそうですが、
当時の実際の資材を使っているのは
終焉の地であるこの下落合のアトリエ。

ただ、椅子や小物などの実物は茨城に寄贈されて、
ここにあるのはレプリカ。
痛み分けというところでしょうか。


中村彜アトリエ2


アーチ型の壁の窪みが描かれている作品もあって、
臨場感がありますね。


中村彜アトリエ4


最近読んだ「大家さんと僕 これから」の「新宿中村屋」の章で、
大家さんが中村屋の壁に飾られた
『小女』について語っているのが心に残って、
ここに足を運んでみたくなったのです。


   創業者の方が 当時の画家たちを応援して
   お店の裏に アトリエを作ってあげたりしてて

   お店の中にも 絵が飾られているのです
   その絵を見たくて 来るの

   中村彜(つね)が 創業者の娘を描いた絵よ
   二人は将来を約束した仲だったの

   中村彜は結核で 若くして亡くなってしまったの



代表作「エロシェンコ氏の像」は東京近代美術館で見ているし、
中村屋サロン美術館で「小女」も見ているのですが、
アトリエに行って見たいと思ったのは
大家さんと矢部さんのやりとりがきっかけ。
心が動くのはこういうちょっとしたことなんですよね。

当時の落合は
さまざまな画家や作家が多く住んだ文化村。

せっかくなので聖母病院にほど近い
佐伯祐三アトリエ記念館へも。


佐伯公園


アトリエの窓は光を多く取り入れるために
壁面いっぱいに大きく取っているのが
共通していますね。


佐伯祐三アトリエ


アトリエが作られたのは大正10年(1921年)。
パリの風景画で有名な佐伯祐三ですが、
この近隣を描いた『下落合風景』の連作も
パネル展示されています。


佐伯祐三アトリエ2


彼の生涯をまとめた映像が流れていました。
若くしてパリに客死したことは知っていましたが、
米子夫人と長女の彌智子を伴っての
パリ行きだったのですね。

彼の命を奪った結核は
幼い長女にもうつってしまったとか。
なんと痛ましい。

祐三の死の二週間後に彌智子も果敢なくなり、
二人の遺骨を抱いて帰国した米子夫人は、
アトリエに隣接した自宅に住み、
75歳で亡くなるまで画業に励んだとのこと。
芯の強い方だったんですね。

アトリエを囲む佐伯公園の入口付近の表示板に、
在りし日のご自宅の写真が残されていました。


旧佐伯邸





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