ふみ函

はじめての矢来能楽堂

「はじめての矢来能楽堂」とうたった
初心者向け能楽ワークショップに参加。

ワンコインで気軽に参加できるこの催しは、
もう何回も行われているそうです。


矢来能楽堂門


牛込の矢内町にあるこの能楽堂、
存在は知っていましたが、入るのは本当に初めて。

椅子の背には、一つひとつ違う言葉が。
私の前の席の背には
「天下泰平 國土安寧」の文字。
『翁』の詞章ですね。


椅子の背の言葉


昭和5年に建てられた以前の能楽堂は、
昭和20年5月に空襲で焼失してしまい、
現在の舞台は昭和27年に建てられたものとか。

椅子席、座敷席合わせて約230名収容。
舞台は3間四方。
国立能楽堂が6間四方だそうですから、
半分ほどの大きさ。
小ぢんまりと、親密感のある空間です。


矢来能楽堂舞台


今回のワークショップで体験するのは、
広がる蜘蛛の糸が派手やかで印象的な『土蜘蛛』。
人気曲ですよね。


衣装展示


通路には、『土蜘蛛』で使用される
唐織の衣装や、赤頭、
「顰(しかみ)」面などが展示されていました。


面袴展示


まずは能楽や能楽堂の解説。
参加者全員で謡曲『土蜘蛛』の一節

        
           化生(けしょう)と見るよりも
           枕にありし膝丸(ひざまる)を
           抜き開き ちょうと切れば
           背(そむ)くるところを
           続けざまに
           足もためず 薙(な)ぎ伏せつつ
           得(え)たりや おゝと罵(ののし)る声に
           形は消えて 失せにけり
           形は消えて 失せにけり


を座席で声を揃えて謡ったあと、
楽屋で白足袋をつけて、
いよいよ舞台へ。

土蜘蛛を切って退治する「頼光」役と、
「土蜘蛛」役の二手に分かれて、
それぞれの動きを教わってお稽古。
本来の動きより、かなり単純化されています。

私は土蜘蛛の方。
本式の「蜘蛛の糸」は、かなりお値段が張るそうですが、
簡易版といえども、一人一人これを投げるなんて、
滅多に出来ない体験。

掌に収まるサイズの紙包みから、
ぱあっと糸が広がるたびに拍手。
広がり方は人それぞれ。
素晴らしく綺麗に広がった時には、
拍手の音も大きくなりました。

お子さんたちが参加しているのは、
嬉しい眺め。


ワークショップ土蜘蛛


広がってしまった糸は、
もうもとの形状には戻りませんが、
記念に持ち帰りました。

楽しかったなあ。
良い体験をさせていただきました。


使用後の蜘蛛の糸


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